将来の必要に備えていま使えるおカネ、いま使いたいおカネを使わずにいるわけですから。しかし、貯蓄とは、こういう意志的行為だけを言うのではありません。お釣りでもらった1円玉、5円玉を使わないでいるうちにいつの間にか何百円分か貯まる。それがまとまったところで預貯金するということをしている人がいるでしょう、消費に使わないという部分のことも貯蓄と呼びます。国民経済全体について貯蓄という言葉を使うとき(マクロの意味の貯蓄)は、そういう意味。マクロの貯蓄については「貯蓄のパラドックス」が生じることがあります。1人1人が、いままでは所得の10%を貯蓄していたのを今度は15%まで高めるというように貯蓄を増やしたとします。国全体の貯蓄額はどうなるか。増えないでかえって減るということが起こりえます。そうなるのを貯蓄のパラドックスと言います。貯蓄額=貯蓄率×所得ですね。貯蓄率をふやしても、そのことが所得をへらすと、パラドックスが起きるわけです。
一次産品に依存している結果、財政や輸出収入が不安定になり、赤字を埋めるためには外貨の借り入れや国債の発行をしなければなりません。政府が多額の借金をすると通貨供給量が増えますし、極端な場合には手っ取り早く紙幣の増発でしのごうとしますから、どうしてもイフレが進みます。1980年代半ばにボリビアで年率8000%のインフレを記録したのをはじめ、3ケタ、4ケタのインフレは決して珍しくありません。政府が慢性的に資金不足のうえ、メキシコの石油公社など主要産業を握っている国営企業自体が多額の債務を抱えているため、投資が不足がちになり、生産能力増強や国際競争力の向上が進まないジレンマも見られます。こうした悪循環を断ち切ろうとして、中南米諸国も、様々な努力をしています。
BS放送は1400万超の視聴者がいるとはいえ、それはアナログ方式であってデジタルではゼロからのスタートになる。有料放送にしろ、有料放送にしろ立ち上がりの収入は見込めない。そのうえ、高画質のHDTV番組を編成の中心に据えているので、現行のゴールデンタイム1時間2000万円といわれる地上波以上の制作費もかかってくる。民放各社は早期立ち上げを狙って無料(広告つき)放送を標榜しているが、全国カバーの衛星放送は、既存の地上波ネットワークと直接競合する心配もある。BSデジタル化か既存放送局にとって吉と出るか凶とでるか、2000年12月からの本番を前に、当の放送業界のみならず、広告業界にとっても一大関心事である。
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